FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

小ネタかもしれない小話

ルーネ「テンプレ変更ついでに小ネタを入れるそうです」
月羽「なんという思いつき」
ルーネ「そして幻のエイプリルフール第二段『優しい嘘』」
月羽「まだあったんだ!?」
ルーネ「前回も今回も、若干タイプは違いますが同じシリアス方向です」
月羽「あらすじは?」
ルーネ「あらすじというか……こんな感じ」

☆ホントノウソ
エイプリルフール、冗談で言った嘘が次々と本当になり始める。
次第にそれは、嘘の内容をより過激にしたものへと変わっていき……
混乱する中、主人公のとった行動は!?

☆優しい嘘
世界一と言っても過言ではないくらい仲睦ましい姉妹。
しかし彼女達の……いや、姉である彼女にはある秘密があった。
四月一日。毎年その姉が妹へ言う、恒例の嘘がある。
「実は私は、貴方の本当の姉じゃないの」
いつも言うんだからと笑う妹を見る姉の目は、どこまでも優しかった。
――それは優しい嘘に包まれた、哀しくも幸せな姉妹のお話。

月羽「『ホントノウソ』はなんか、世にも奇妙なっぽい話だね」
ルーネ「管理人さん、アレ系結構好きだから」
月羽「優しい嘘は……なんか普通に作品にしたらいいんじゃない?」
ルーネ「そうしようかどうしようか考え中らしい」
月羽「そんな余裕が出来るとも思えないけど……」
ルーネ「私達の茶の間がすっかり忘れ去られてるよ」
月羽「4月の予定表になかったもんね」
ルーネ「早く出番欲しいなぁ……ビジュアル付きの」
月羽「そうだねぇ」

忘れてたわけじゃないとも。忘れてたわけじゃないとも。
優しい嘘は、部分的な設定だけでもいつか使うと思われ。

というわけでテンプレ変更してみました。
あと小ネタの内容が真面目っぽいけど、所詮小ネタです。


「光の行方」短編小説
『通りすがりの英雄伝』



例えば英雄の命を誰かが救ったとしよう。
その誰かはきっと称えられるだろう。
英雄を救った英雄として称えられるだろう。
だったら、人気のない森で他愛もないモノを助けた、ちょっとお人好しな少女は……
誰か称えてくれるのだろうか?


人気のない森――世間一般には果物の森と言われる森を彼女は歩いていた。
彼女の名前はミァルという。
ウァテスと呼ばれる、光魔法の使い手である魔法使いだ。
光の魔法とは、主に癒しの魔法である。
「うぅーーーんっ!! ここは空気が美味しいですね~」
周囲に生い茂る木々のおかげか、果物のほどよい香りのおかげか。
その森の空気は、深呼吸には持ってこいなくらい綺麗に澄んでいて美味しかった。
ミァルがここに来た理由なんて、大したことはない。
ただの気分転換。単なる散歩だ。冒険ですらない。
道の途中に現われるモンスターは倒さなければならないが、所詮それだけのことだ。
逃げたっていい。実際、その方がいちいち相手にするよりは楽かもしれない。
「あら~?」
その時、ミァルは見つけた。
無残にも踏みつぶされて、その命を終えようとしている小さな花を。
しかし、だからどうしたというのだ。
ミァルだって、道にある草は容赦なく踏みつけている。
戦いになれば花だって気にしている余裕は無い。
この森によく現われるコッコー達に追いかけられた冒険者が踏みつけていったのだろう。
急いでいたからか戦っていたからかは知らないが、気付かずに。
仕方のないことなのだ。
草花の一本一本にまで慈愛も向けるほど、人は愛にあふれてはいないのだ。
せいぜい、誰か大切な人を愛せるくらいには、人は愛を持っているのだろうが。
「可哀相……」
だから、その少女がその花に慈愛を向けるのは、所詮偽善なのかもしれない。
たまたま目に入ったから助けるのだ。
もしかしたら、もっと苦しんでいる人が世界のどこかにはいるかもしれないのに。
手の届く範囲しか守らないのだ。守れないのだ。
それだけの範囲を守って自己満足するのは、きっと偽善でしかないのだ。
だけど少女は、その花に光を与える。
癒しの光に包まれた花は、次第に命を取り戻していく。
これで、小さな花の一つが救われた。
ミァルは、名も無い花を救って、世界のどこかの命を救えなかった。
それは、誰かが聞いたならば、くだらないと言い捨てるようなことかもしれない。
全てを救えるはずなどないのに、無茶苦茶な仮定を持ちだす。
そして、救えなかったと。所詮これは偽善だと言うのだ。
馬鹿げていると思う。誰もが。その少女以外誰もが。
だけど彼女は決めたのだ。
無理だと知ってもやるのだ。
世界の全て、草花の一本一本まで助けると。
無理だからやるのだ。誰もやらないから、せめて自分だけでも挑戦するのだ。
偽善でも善だから。助けたい想いだけは偽りではないから。
だからそれは偽善でも善でもなく、ただのお人好しなのだ。
「元気でね」
言葉もお礼も返さない花に語りかけると、ミァルは去っていく。
散歩は終わっていないのだ。
この散歩の間に誰かが苦しんでいるかもしれないが、それは関係ないのだ。
彼女はお人好しだけれど、馬鹿ではないから。
誰かを助けるなら、それを助けようとする自分が優先されないといけないと知っているから。
誰かを想うなら、自分を想っていないとダメだと知っているから。
だから花を助けたのもきっと、散歩のついでか気分転換でしかなかった。
花は揺れている。
お礼も言わず、命を助けた英雄を称えもせず、ただ揺れている。
命を取り戻して凛と咲くその花は、美しいに違いなかった。
だから、しばらく後に通った冒険者は言ったのだ。
「あ、この花綺麗」


例えば、通りすがりの英雄が名も無い誰かを助けたとしよう。
名も無い誰かは、お礼さえも言わなかったとしよう。
通りすがりの英雄は、何事も無かったかのように去っていく。
そして、名も無い誰かが無事なことを、誰かが喜び感謝する。
だとしたらそれは。
通りすがりの英雄が称えられたのと同じじゃないかと、ふと思うのだ。
なぜなら。
その冒険者の胸元に咲く花は、命を奪われるほどに美しいのだから。
通りすがりの英雄のことを知ったら、きっと称えるに違いないのだから。

だけど、その通りすがりの英雄に、その誰かが助けられなかったのなら。
その誰かは、本物の英雄に助けられて、仲間になっていたかもしれない。
そして、英雄と一緒に、今以上に称えられていたかもしれない。

結局、通りすがりの英雄が行ったのは一つの過程。
それがもたらしたのは、一つの結果だけだったのだ。





☆あとがき☆

きっと貴方が褒められなくても、貴方の行為が及ぼした結果は誰かに褒められています。
だから貴方は偉いのです。
きっと貴方が責められなくても、貴方の行為が及ぼした結果は誰かに責められています。
だから貴方は悪いのです。
でもそれは、貴方だけの行為が及ぼしたとは限らず、また貴方に責任があるとも限らず。
ならば貴方は、偉くも悪くもないのです。

ミァルが助けなければ、花はいつか死んでいたかもしれません。
でももし自然に復活したなら。すぐ綺麗に戻らなかったら。
冒険者に摘まれて、その命を奪われることはなかったのかもしれません。
結局、良いか悪いかも本当のところはわからず。
ミァルが過程を行って、それが結果になって出てきただけだった。
歩いてみたら前に進めたのと同じことです。
そんな、他愛もない話。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

遮無

Author:遮無
※旧ブログ
整理中につき完了まで放置状態

最近の記事
ブログ内検索
タグ

お知らせ 艦これ メルスト ECO 迷いの森の冒険譚 月刊5-5 雑記 

カテゴリー
最近のコメント
旅の扉(リンク)
月別アーカイブ
最近のトラックバック
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。